できないから面白い
「できないから、もうやめる。」
「うちの子、全然ダメなんです。」
教室で、保護者の方からこうした言葉を耳にすることがあります。
でも、ちょっと待ってください。
“できない”って、そんなに悪いことですか?
むしろ、できないことの中にこそ、成長の芽が隠れているんです。
「できない」は、未来からの招待状
はじめて鉛筆を持ったとき。
逆上がりに挑戦したとき。
九九を覚えようとしたとき。
最初からうまくできた子は、ほとんどいません。
でも、できなかったからこそ、
挑戦する力が生まれ、
工夫する知恵が育ち、
できたときの喜びは何倍にも膨らむのです。
「できた!」「やった!」という笑顔は、
昨日の「できない」から始まっています。
子どもに必要なのは、「できない」を楽しめる環境
子どもは本来、できないことを面白がる天才です。
できなかった折り紙を何度も折ってみたり、
転んだのに笑って立ち上がったり。
でも、大人が先回りして「こうやるの!」と口を出したり、
「なんでできないの?」と責めてしまうと、
その面白さは消えてしまいます。
“できない”と向き合える子は、強くてしなやかに育ちます。
脳トレ教室わかばでも…
たとえば、年長さんがはじめて挑戦した「積み木のバランス遊び」。
「こんなのムリ〜!」と笑いながらも、目が真剣。
何度も崩して、笑って、また積んで。
やがて、誰もが拍手するほどの作品ができあがります。
その瞬間、子どもの目がキラッと光るのです。
「できないって、おもしろい!」
それが、学びの原点なんだと、私たちは毎回教えてもらっています。
おわりに:できない自分を、好きになろう
大人も子どもも、できないことってたくさんあります。
でも、“できない”は、伸びしろです。
子どもが「できない」と言ったときこそ、
「面白くなってきたね」と声をかけてみてください。
きっと、その子の心に“挑戦の火”が灯ります。
「できないからこそ、面白い」
わかば脳トレ教室は、そんな子どもたちの“今”を応援しています。