最近は、「ありがとう」を聞くことが少なくなったような気がします。どうしてかな?と考えてみました。
1. 「ありがとう」を言う場面が減っている
家事や生活の多くが自動化され、誰かが直接やってくれることが減った
(食器洗い、買い物、送迎など)
直接してもらう体験が少ないと、「感謝する対象」が見えにくくなる
2. 大人が先に言ってしまう or 代弁する
保護者が「〇〇にありがとうって言いなさい」と促すより先に「ありがとう」と言ってしまう
子ども自身が感謝を伝える前に、大人が済ませてしまうことで習慣化しづらい
3. 感情と言葉が結びついていない
「ありがとう」という言葉だけを形式的に覚えても、
嬉しい・助かったという気持ちと結びつける経験が少ない
体験の中で「言いたくなるありがとう」を感じる機会が必要
4. SNS・チャット文化での省略
スタンプや絵文字で感謝を表す習慣が広がり、言葉として発する機会が減っている
文字や口頭の「ありがとう」が省略されやすくなっている
5. 大人が感謝を交わす姿を見せる機会が減った
子どもは「ありがとう」を耳や目で覚える
家族や大人同士の会話の中で自然に出てくる場面が少ないと、真似する機会も少ない
ありがとうをちゃんと言える人に育てるためには、大人同士で感謝を言い合う姿を見せる
子どもが心から嬉しかった瞬間に、大人が代わりに言うのではなく、子どもからの「ありがとう」を待つ
「何が嬉しかった?」と気持ちを引き出してから言葉にする
こういう“心と言葉をつなげる練習”が効果的です。
「ありがとう」がなくなってしまったらどんな世界になると思いますか?
写真は、「いつもご飯を作ったり洗濯をしてくれてありがとう」メッセージと一緒にありがとうをママに渡しました。
ママは、とっても嬉しいと言ってハグをしてくれました。