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10年に一度の花が咲いたよ。

「これ、なに?」から始まる気づきの力

〜散歩中に出会ったソテツの雄花〜

先日、孫と一緒に散歩をしていたときのことです。

ふと道ばたに、不思議な形をした植物を見つけました。まるで大きな松ぼっくりを縦に長く伸ばしたような、黄金色の塔のような姿。それは、普段見慣れた葉の真ん中から堂々と立っていました。

子どもが「これ、なに?」と興味津々に近づいて観察。
一緒に調べてみると、それはソテツの雄花(おばな)でした。

ソテツってどんな植物?

ソテツは南国の雰囲気を持つ観葉植物としても知られ、日本各地の公園や庭などでも見られる古代植物。
そして驚いたことに、この大きな雄花は毎年咲くわけではなく、数年に一度しか咲かない特別な花なんです。
それを知って、子どもはしばらくその姿をじーっと見つめていました。

気づく力、考える力

「これ、咲いてるの見れるのって、すごいタイミングだったんだね」
「次、これ見るの、もう21歳くらいかも…」

そうポツリとつぶやいたのは、まだ10歳を少し過ぎたばかりの子。

その言葉に、私ははっとしました。

時間の流れを自分の成長と重ね合わせて考えることができるようになってきたんだ…
孫の心の成長に気づいた瞬間でした。

見慣れないものを見逃さない目を育てよう

日常の中に、学びのタネはたくさん転がっています。
でも、気づかずに通り過ぎてしまうことも多いものです。

「これ、なに?」という一言から始まった発見は、
植物の知識だけでなく、命の流れ、時間の大切さ、自分のこれからまで考えるきっかけになりました。


親子で一緒に歩くということ

子どもと並んで歩く散歩道。
それはただの移動ではなく、心が育つ時間でもあります。


これからも、立ち止まって一緒に見上げたり、しゃがんでのぞき込んだりしながら、
子どもの「気づく心」を大切にしていきたいなと思った、ソテツとの出会いでした。

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