突然急成長した息子の話2
突然急成長した息子の話2
前回、私の母との遊びで急成長した息子の話をさせて頂きましたが、なんで、私との遊びでは、発語の遅れになったのか考えていました。
言葉が出だした息子は、それまで頭の中に詰まっていた知識が一気に吐き出され、教えてもいない、自動車会社やスーパーのロゴを見ると「トヨタ」とか、「西友」と言って周りを驚かせました。
当時、東海道新幹線の東京から大阪までの駅名を暗記してすらすら言える幼児が天才児と紹介されるテレビ番組が放送されていました。それを見ていた私の父が、息子に駅名を聞いたところなんと!!答えたのです。誰も教えていないのに知っていたと、家では大騒ぎになりました。
幼児教育科で学んだ私は、子どもと一緒に楽しく遊ぶことが一番大切なんだと思っていました。
大学生の頃は、子どもと遊ぶのが好きで、子どもとの遊びにはいろんなアイデアが次々と浮かんできていました。
ペープサートを作ったり、牛乳の空き箱でサイコロみたいなブロックを作ったり、手作りのおもちゃを作っては、息子と一緒に遊ぶのが嬉しくて仕方ありませんでした。
今考えると、当時の私は、きっと自分で作った道具で息子を楽しませるというよりは、自分が楽しく遊んでいたんだと思います。息子は、楽しく遊ぶ私を見て、これは、こう遊ぶのかとか、これは、こんな名前なんだとか、いろんな情報がどんどん頭の中へ入っていったのだと思います。
母の遊びを見て気が付いたのは、
母は、ちゃんと息子の反応を見ながら、話しかけたり、息子の表情や言葉を待ったりして、情報のインプットとアウトプットがちゃんとなされていました。
このことを後に学習した脳科学的に考えると、
脳の神経回路が急速に発達する時期に多様な経験や言葉をインプットすることでそれを処理する回路が作られるのですが、アウトプットすることで回路が強化され思考力や表現力が伸びるのです。
学びを深めたり、定着させたり、ただ情報を受け取るだけではなく、話す・書く・動くといったアウトプットを通じて、脳は、情報を整理しより深く理解することができるので、私の遊びにはアウトプットが足りなかったのだなあ…と猛反省しました。
幸いにも息子は、まだ、いろんな成長の臨界期真っただ中にいたので、「聞く・見る・触れる(インプット)」と「話す・描く・体を動かす(アウトプット)」をバランスよく取り入れることで、脳の成長を最大限に引き出すことができたのです。