教室の下の看板に「これからは知能教育の時代です。」と書いています。
今の時代は、本当に2歳・3歳くらいのお子さま方も携帯を持って遊んでいることが珍しくありません。
大人が操作している姿を見て操作を覚えるのです。
それに、携帯でYouTubeを見せていた方がおとなしくしていますよね。
携帯や電子機器は、お子さま方にとって刺激的で最高のおもちゃですよね。
年長さんくらいになると自分で検索して新しいYouTubeの番組を探したり、ゲームの攻略やアップロードのためにアルファベットを覚えるお子さまもいます。
こんな風に書くといいことばかりに感じてしまいませんか?
しかし、小さなお子さま方の脳は、まだ未完成です。
そんな未完成の脳に何でもかんでも情報を詰め込んでしまうと本来の脳の発達が阻害され、学習を始める時期になって鉛筆で文字や数字を書く。間違ったら消しゴムでゴシゴシ消す・・・という行動がなんとももどかしく感じて、書きたがらなかったり、椅子に正しい姿勢で座ることが嫌で学習嫌いになってしまうことが予測できます。
実際に就学時にいろんな問題を抱えているお子さまも多くなっているように感じます。
脳の働きをよくするためには、頭の中だけで知るのではなく、いろいろなことを体験しながら失敗したりうまくいったりを繰り返し、体験に基づいた知識を積み重ねていくことが大切です。
また、一人遊びが多いお子さま方は習得する語彙の数が少なく、物事を正しく伝えたり、自分の思っていることがうまく伝えられないことも多くコミュニケーション能力にも問題を抱えやすくなっているようです。
人間には、しっかり考えて行動する能力を与えられています。
その能力を不用意に与えたもので亡くしてしまわないように、しっかり脳を育てる教育を意識して関わってあげてください。
とくに、0歳から6歳までのお子様にはその時期にしかできない知能教育があります。
お子さま方が、今、どんなことを考えているのか。
今、何を感じているのか。
ちゃんと自分を表現する言葉の理解ができているのか、生活の中でしっかり確認をして子育てすることがとても大切な時代です。
「できるはず」ではなく、お子さまをしっかり見つめて観察してくださいね。