「山の学校」の食育活動の背景には、子どもたちへの深い思いや気づきがあります。
山の学校の夏休み食育活動
子どもたちの「食べる」を、まんなかに
「これ、どうやって作るの?」「わたしが野菜切る!」「おいしいね、また作りたいね」
夏休み、山の学校では子どもたちが自分たちで献立を考え、買い物をして、調理して、一緒に食べます。
なぜ、この活動を始めたのか?
9年前、地域の公民館の前に集まっていた子どもたち。
手にしていたのは、お菓子とジュースだけ。
「今日のお昼ごはん、それだけなの…?」
学校がない長い休み、保護者の仕事や家庭の事情で
一人きりで、栄養の偏った昼食をとる子どもたちが少なくないと気づきました。
特に高学年になると、成長期に必要な栄養が不足すると、
身長や体重の伸びに影響したり、疲れやすさ・集中力の低下にもつながります。
このままでは、子どもたちの「未来の土台」が危うい。
だからこそ、“食べる”ことを真ん中にした活動が始まりました。
食卓は学びの教室
・食の大切さを知る力
・献立づくりと買い物で育つ計画性と判断力
・調理を通して五感や手先を刺激
・協力してつくることで育まれるチーム力
・「できた!」という達成感と自己肯定感
ごはんは、心とからだの栄養。
食卓には、子どもたちの未来を育てる力があります。