教室のお子さま方。
今日の課題を提示するとまず出てくる言葉が、「無理」「できない」「わからない」・・・など等
まだ、課題の説明もしていないのに「何が?」と不思議に思います。
昨日のブログで書かせていただいたことです。
「子どもたちは、どうやって自分で問題を解決できるようになっていくのだろう?」
私たちは、お子さま方が問題解決しようとする姿勢づくりのためにいろいろな課題を用意し、その課題を通して思考を巡らす練習をしているのですが、マイナス言葉が出ている時は、脳の受け入れ準備ができていない状態です。
本来、小さなお子さま方は好奇心旺盛で関心がむくとすっと入ってこられるのですが、「無理」「できない」が思い浮かんでしまうと、好奇心が芽生えません。
では、お子さま方はどどうして「むり」「できない」「分からない」という言葉を使うようになったのでしょう。どこで学習したのでしょう。
集団生活に入ると、周りのお友達が言っている言葉を聞き覚えて使っているものもあると思いますが、私は、お子さま方の使う言葉を聞いたり、使う状況を見ていると、マイナス言葉の原因は家庭にあるのではないかと思います。
家庭の中でお子さま方はとても良く周りの状況を見ています。
ご夫婦で会話中に・・・お友達と電話中に…おじいちゃま、おばあちゃまと会話中に無意識で使っている言葉をお子さま方が状況も分からないまま、その様子だけを見て自分勝手に「あっ、こんな時はそういったらいいのか。」とマイナス言葉を学習しているのではないでしょうか?
マイナス言葉とはちょっと違うのですが、お子さま方がちょっとやりたくないなあ…と思う時によく言われる言葉に「あ~肩がこった」「腰が痛い」という言葉があります。
言葉だけではなく、肩をぐるぐる回しながらとか、首を左右に振りながらとか、腰を抑えて伸ばすような動作をしながら、あたかもサロンパスや栄養ドリンクのコマーシャルを見ているようです。
この場合は、「痛いの痛いの飛んで行け!!」とか、優しくさすってあげると改善しますが…
子どもたちは、本当によく見ているんだなぁと思う瞬間です。
「できない」「無理」「わからない」「むずかしい」というマイナス言葉を周りの大人はお子さまのいる前で使わないように、もし使うのであればきちんとその状況をお子様に説明して、お子さまが自分の都合で使う言葉ではないことを説明してあげてください。
マイナス言葉は、思考にとってはブレーキです。
安全運転しようとするときに最初からブレーキを踏んでいるとアクセルと踏んでもスムーズなスタートはできないですよね。
今日からマイナス言葉をお子さまの前では使わないように意識してください。
さてさて、今日も良いお天気です。
熱中症に注意しながら、今日も一日朗らかな一日をお過ごしください。
世界が平和でありますように。