今日の4歳児クラスの脳トレです。
指先を柔軟に使いながらボタン通しをしてフェルトをつないでいきます。
4歳くらいになると上手にぼたん留めができますね。楽しそうに「きいろ」「あか」「青」と色を言いながらつないでいきます。
しばらくすると、たくさんフェルトが繋がり長い帯になりました。
子どもたちも喜んで「ながいね」「ながいね」と喜んでいます。
2人のお子さまがいたのですが様子を見ていると同じ「ながいね」と言っているのにそれぞれニュアンスが違っています。
そこへ先生が「どちらが長いかなぁ…」と問いかけます。
一人のお子様は「ながいね~ながいね~」と言いながら長くつながったリボンをフリフリしています。
もう一人のお子様は、「数をかぞえてみよう」といわれました。
そうです。「ながいね」と同じ言葉を言っていたお子さま方ですが、「長い」の言葉の理解が違っていたんです。
一人のお子様は、長くなった状態を「ながい」「ながい」と喜んで遊んでいたのです。
もう一人のお子様は、お友達のリボンと比べて自分の方が長いと比較を楽しんでいたのです。
面白いですね。同じ遊びをしていて同じ言葉を言っているから同じことを考えているのではないのです。
脳トレ遊びは、お子さまの遊びのそういう細かな違いを見極めて、次の興味へと導いていきます。
遊びの中で発する言葉などで、今どんなことに興味を持っているのか、どんなことを遊びの体験として身につけているのかなどを観察しています。
今日驚いたのは、遊びを見ていて担当が「どっちが長いかな?」と尋ねた時にすかさず「数えてみたらいい」と言われたことでした。
1本のフェルトを1つの単位として比べることができると分かっていないと言えません。
それを4歳になったばかりのお子様が言われたので、きっとお子さまはご家庭で兄弟で物を分けたりするときに数を数えることが多いのだなぁ。と思いました。
いやあ・・・今日も楽しく観察させていただきました。 感謝