子育てをしていると、毎日のように小さな悩みや「どうしたらいいの?」という場面に出会います。今日は、保護者の皆さんからよく聞く3つの悩みについて、イーヨーの経験からの答えをまとめました。
Q1. 子どもが「自分でできること」に親がつい手を出してしまうとき、どうすればいいですか?
日坂先生の答え:
授業のときに子どもたちを見ていると、本来なら年齢的にできるはずのことが、なかなか自主的にできない姿があります。その原因のひとつは、普段の生活の中で「自分でやる経験」を積んでいないことにあります。
だからこそ大切なのは、時間がかかっても「できるまで待ってあげる」こと。そして、できたときに一緒に「できたね!」と喜んであげることです。
その積み重ねが、子どもにとって大きな自信になります。「できること」が「やりたいこと」「楽しみ」に変わっていく瞬間を、親として見守れるのは本当にうれしいことなんですよ。
Q2. きょうだいげんかが絶えないとき、どうしたらいいですか?
日坂先生の答え:
実はね、兄弟げんかって「兄弟がいる人の特権」なんです。もちろん毎日のように言い争いをされると、うるさいし、聞いている方はイライラしてしまうものですよね。
でも、考えてみると「今しかできないこと」でもあるんです。そんなときは、思い切ってお母さんも一緒に兄弟げんかに入ってみませんか?
子どもたちは「え?」とキョトンとします。そこで、「お母さんも小さいころ兄弟げんかしてたから懐かしいなぁ。こうやって本気でけんかできるのも、あと少しの時間だから楽しんでね」と伝えてあげる。
そうすると、不思議と子どもたちのけんかのトーンも下がって、いつのまにか遊びの一部のようになっていきます。兄弟げんかも成長の証。大人の関わり方で「学び」に変えられるんですね。
Q3. 子どもが勉強や習い事を「やりたくない!」と拒否したとき、どうすればいいですか?
日坂先生の答え:
子どもだって、大人と同じように「勉強や習い事がいやになるとき」があります。そんなときは、無理にやらせようとするよりも、ちょっと工夫してみましょう。
たとえば「じゃあ、お母さんが代わりにやってみるから、間違ってないか見ててね」と声をかけて、お母さんが取り組んでみる。あえて間違った解き方をしてみて、子どもが気づくかどうか試すのもいい方法です。
また「ここ難しいなぁ。どうやって解いたらいい?」と逆に子どもに尋ねてみると、子どもは自然と考えたり説明したりする流れに入っていきます。
大切なのは、子どもとやり取りをしながら「一緒に考えたり悩んだりすること」。そうすると「やりたくないのは自分だけじゃない」「間違えてもいいんだ」と感じられるようになり、少しずつ拒否感がやわらいでいきます。
まとめ
子育てには「こうすれば正解」という答えはありません。でも、ちょっと視点を変えたり、子どもと一緒に楽しんだりすることで、悩みが学びや成長のチャンスに変わっていきます。
次回も、保護者の皆さんの声に応える形で、日坂の経験からヒントをお届けしますね。